経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 · MD&A
3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。①財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度における事業環境は、輸出減速などの影響を受け、製造業においては設備投資意欲の低下が続き景気の後退局面入りとともに、景気減速の懸念が高まっている状況であります。このような状況のもと、当社は環境・エネルギー事業において、地域密着型の営業展開により水処理機器の卸営業展開を進めるととともに、北海道や北陸地区での営業体制強化に取組み新規開拓を進めてまいりました。また、メンテナンス需要が増加傾向であることに対応して、技術サービススタッフの育成に注力し、技術力の底上げを図ってきたことで受注が安定し業績は堅調に推移しましたが、水処理機器等の工事案件で持ち越しが増加したことなどにより苦戦を強いられました。動力・重機等事業においては、造船市況の改善傾向を背景に、船舶エンジン関連機器や部品の製造受託量が増加し順調に推移しました。また、産業機械部品関連において新規開拓を推進してきたことで受注も増加し、業績は順調に推移しました。防災・安全事業においては、補助金を活用してスプリンクラー設備導入を予定する病院施設等から受けた引き合いはあったものの、補助金採択率が低水準であったことから、翌期以降に持ち越されるものが増加し、業績は低調に推移しました。 (環境・エネルギー事業)水処理機器の卸販売とこれら機器の保守・メンテナンスサービスを一体的に提供できるサービス体制を強みとして、設備工事業者等への営業展開を重点的に行ってまいりました。また、北海道地区への進出に続き、北陸地区においても即戦力となる人材を採用し、営業体制を強化してまいりました。しかしながら、水処理関連や防潮壁シーウォール案件の工事進捗の遅れなどから、実績は低調に推移しました。なお、同事業において将来に備えた人材投資による経費負担が増加し、利益は減少しました。以上の結果、環境・エネルギー事業の当連結会計年度の売上高は2,648百万円(前年同期比3.5%増)、セグメント利益は86百万円(前年同期比26.7%減)となりました。 (動力・重機等事業)船舶用エンジン機器・部品の製造受託事業においては、船舶関連機器及び部品の需要が増加傾向で推移してきた結果、受注が拡大し実績は順調に推移しました。また、製造子会社においてコスト低減努力が功を奏し利益率が上昇しました。以上の結果、動力・重機等事業の当連結会計年度の売上高は2,249百万円(前年同期比11.6%増)、セグメント利益は155百万円(前年同期比73.9%増)となりました。 (防災・安全事業)消防法施行令の一部改正等により、一定規模の有床診療所等に対してスプリンクラーの設置に補助金を支給する制度は現在も継続中であり、これら補助金関連需要に向けた消火装置ナイアスの重点的な営業展開を進めることで、第3四半期以降、引合いは増加傾向で推移しました。しかしながら、補助金採択率が低下したことによって実績に反映できないものが少なからず発生しました。一方、当社グループは、こうした状況を踏まえてナイアスを水素ステーションの冷却装置として導入提案することにより受注活動を進めてまいりました。この結果、当期は水素ステーション向け冷却装置として数件の導入実績を積上げることができ、翌期以降はこの実績をさらに拡大していく期待がもてる状況となりました。なお、原子力発電所において安全対策に採用されておりますナイアスについては実機導入に向けた受託業務は継続中であります。以上の結果、防災・安全事業の当連結会計年度の売上高は743百万円(前年同期比35.6%減)、セグメント利益は68百万円(前年同期比28.3%減)となりました。 これらの結果、当連結会計年度において売上高は5,641百万円(前年同期比1.6%減)、営業利益は207百万円(前年同期比5.3%増)となりました。なお、経常利益は193百万円(前年同期比21.2%増)となり、その結果、親会社株主に帰属する当期純利益は143百万円(前年同期比11.6%増)となりました。 (財政状態)当連結会計年度末における総資産は7,981百万円(前連結会計年度末は7,273百万円)となり、707百万円増加しました。流動資産は4,189百万円(前連結会計年度末は3,668百万円)となり、521百万円増加しました。これは主に、受取手形及び売掛金の増加234百万円、現金及び預金の増加126百万円等によるものであります。固定資産は3,791百万円(前連結会計年度末は3,605百万円)となり、186百万円増加しました。これは主に土地の増加88百万円、機械装置及び運搬具の増加64百万円等によるものであります。当連結会計年度末における負債は6,306百万円(前連結会計年度末は6,001百万円)となり、304百万円増加しました。流動負債は3,753百万円(前連結会計年度末は3,184百万円)となり、569百万円増加しました。これは主に、短期借入金の増加736百万円等によるものであります。固定負債は2,552百万円(前連結会計年度末は2,817百万円)となり、264百万円減少しました。これは主に長期借入金の減少273百万円等によるものであります。 ②キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、1,197百万円(前連結会計年度末に比べ148百万円増加)となりました。当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況