経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 · MD&A
3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度の事業活動におきましては、当事業年度に当社が創立120周年を迎えたことから、それに因む各種イベントを実施したほか、事業収益の拡大につなげられるよう、積極的な取り組みを行いました。また、沿線の市町、商業施設、同業他社などとも連携した誘客活動も引き続き実施いたしました。 一方、台風などの天候不順の影響を受けたほか、2月以降は新型コロナウイルス感染症の拡大が深刻化し、政府から緊急対応策として自粛要請が出されるなど、鉄道旅客部門をはじめ各事業は大きな打撃を被りました。このような状況の中、当社は感染症拡大防止のため観光・飲食施設の休業やイベントを中止するなどの対応をとる一方、公共交通事業者としての責務を果たすため、お客様や従業員の感染予防の徹底を図りながら鉄道の運行継続に努めました。 こうした厳しい経営環境が重なったものの、貨物部門の増収が寄与し、当連結会計年度の業績につきましては、営業収益は5,449百万円(前期比4.5%増)、営業利益は217百万円(同196.1%増)、経常利益は203百万円(同205.8%増)となりました。しかしながら、税効果会計に伴う繰延税金資産の取り崩しに加え繰延税金負債の計上による税金費用の発生により、法人税等を控除した後の親会社株主に帰属する当期純損失は222百万円(前期は103百万円の利益)となりました。 セグメントごとの業績は、次のとおりです。 (鉄道事業) 鉄道事業におきましては、輸送の安全確保を最優先課題とし、設備面では引き続きコンクリート枕木化、継電連動装置の更新などを計画的に実施したほか、異常時訓練や安全指導などによる従業員の意識向上に取り組み、本年度も運転無事故を継続することができました。また、熊谷駅において内方線付き点字ブロックの設置やホームの嵩上げを行うなどバリアフリー化にも努めました。 旅客部門におきましては、創立120周年、ラグビーワールドカップに合わせた各種イベントの開催や記念乗車券の発売など様々な企画を実施いたしました。また、沿線の市町や商業施設、同業他社と連携したイベントの開催や企画列車の運転など旅客誘致に努めました。 しかしながら、台風などの天候不順や新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、定期外旅客人員及び定期外旅客収入は前期に比べ減少いたしました。また、定期旅客におきましても、沿線就学人口の減少に加え、在宅勤務や休校などの影響もあり、定期旅客人員及び定期旅客収入は前期に比べ減少いたしました。 一方、貨物部門におきましては、輸送量が増加したほか、前年度実施の基本賃率引き上げの効果もあり、貨物収入は前期に比べ増加いたしました。なお、石炭貨物輸送につきましては、本年度をもって終了し、これに伴い今後当該区間(熊谷貨物ターミナル駅~三ヶ尻駅)の廃止手続きを行ってまいります。 営業費用は、経費削減に努めたことや、電力料金単価の値下がりの影響もあり、前期に比べ減少いたしました。 この結果、営業収益は3,491百万円(前期比5.0%増)、営業利益は30百万円(前期は189百万円の営業損失)となりました。(提出会社の鉄道事業営業成績)種別単位当連結会計年度自 2019年4月1日至 2020年3月31日対前期増減率(%)営業日数日3660.3営業キロ粁79.3-客車走行キロ粁5,920,4000.7貨車走行キロ粁4,169,9244.4旅客人員定期人5,030,090△1.2定期外人2,798,507△2.8計人7,828,597△1.8貨物屯数屯2,001,1445.1旅客収入定期千円704,788△2.3定期外千円1,122,901△3.9計千円1,827,690△3.3貨物収入千円1,374,30513.2運輸雑収千円289,35029.7運輸収入合計千円3,491,3465.01日1キロ運輸収入円1204.3乗車効率%14.7△3.3 (注) 乗車効率の算出方法輸送人員 × 実キロ = 延人キロ延人キロ ÷ (客車走行キロ×客車平均定員)= 乗車効率 乗車効率とは客車走行車両定員に対する旅客輸送量を見るためのものであります。(営業成績)業種別当連結会計年度自 2019年4月1日至 2020年3月31日営業収益(千円)対前年増減率(%)鉄道事業3,491,3465.0営業収益計3,491,3465.0 (注) セグメント間の取引については、相殺消去しておりません。(不動産事業) 不動産事業におきましては、駐車場収入の減少がありましたが、貸事務所やアパートなどの賃貸事業が順調に推移し、賃貸収入は前期に比べ増加いたしました。また、分譲地販売及び請負工事収入につきましても、前期に比べ増加いたしました。 一方、賃貸物件の修繕工事などにより営業費用は増加いたしました。 この結果、営業収益は383百万円(前期比2.4%増)、営業利益は199百万円(同6.5%減)となりました。 (営業成績)業種別当連結会計年度自 2019年4月1日至 2020年3月31日営業収益(千円)対前年増減率(%)土地建物販売業5,700-請負工事業23,9002.5不動産賃貸業345,4710.6その他8,91710.8営業収益計383,9892.4 (注) セグメント間の取引については、相殺消去しておりません。(観光事業) 観光事業におきましては、旅行業者への営業活動や各施設でのイベント開催など集客活動に注力したほか、長瀞駅前に豚みそ丼専門店「有隣」を開店するなど増収施策を実施いたしました。 しかしながら、長瀞ラインくだりや宝登山ロープウェイをはじめとする各施設にお