経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 · MD&A
3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度の当社グループにおける連結業績は、売上高は 71,302百万円(前年同期比 1.5%減)、営業利益は 2,960百万円(前年同期比 19.3%減)、経常利益は 3,118百万円(前年同期比 20.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は 1,545百万円(前年同期比 23.1%減)となりました。 当社グループは第6次中期経営計画「Resonate 2021」を策定し、100年ブランドの確立に向け、祖業であるピアノづくりでトップブランドを目指し、各事業の強みをさらに深化させ、お客様満足度の追求・向上と音楽文化の発展を通して、企業価値・ブランド力の向上と持続的な成長に取り組んでおります。 国内では、教室・販売・アフターサービスを一体化した地域ユニット体制による営業活動の強化に継続して取り組み、カワイブランドの発信拠点となる店舗を最大限に活用し、誕生から20周年を迎えた『Shigeru Kawai』など高付加価値商品の販売に取り組みました。 海外では、米国やドイツでの直営店を中心として鍵盤楽器の販売拡大を図るとともに、中国や東南アジアでは、当社の強みである販売・音楽教室・調律・生産の四位一体のノウハウを活かして、中長期的な成長に向けた展開を推進しました。 商品政策としては、ダイナミックな響きの再現を可能にした響板スピーカーとアップライトピアノのアクションを搭載したハイブリッドピアノ『NOVUS NV5』を開発し、10月に発売しました。また1月に米国で開催された『2020NAMM Show』では、グランドピアノの弾き心地を再現したハイエンドモデルのデジタルピアノ『CA99』『CA79』を発表し、当社商品の魅力を世界に発信しました。 また、創立90周年の節目に合わせ創設した『Shigeru Kawai国際ピアノコンクール』の第3回を開催し、18の国と地域からエントリーした234名のピアニストがハイレベルな演奏を繰り広げ、大きな反響を頂きました。引き続き次世代を担うピアニストの発掘・育成や、世界の音楽文化の振興にも力を入れてまいります。 財政状態は次のとおりであります。 (資産) 当連結会計年度末の流動資産は、現金及び預金の減少等により 29,183百万円(前期末比 2.3%減)となりました。また固定資産は、投資有価証券の減少や繰延税金資産の減少などにより 22,575百万円(前期末比 3.4%減)となり、資産合計は 51,758百万円(前期末比 2.8%減)となりました。 (負債) 当連結会計年度末の流動負債は、14,927百万円(前期末比 10.1%減)となりました。これは短期借入金と未払金が減少したことによるものです。また固定負債は、長期借入金の減少や退職給付に係る負債の減少などにより 11,113百万円(前期末比 4.4%減)となり、負債合計は 26,041百万円(前期末比 7.7%減)となりました。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産合計は 25,717百万円(前期末比 2.8%増)となりました。これは、親会社株主に帰属する当期純利益などによるものです。 セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 (楽器教育事業) 楽器教育事業は、主力のピアノは『Shigeru Kawai』やハイブリッドピアノ『AURES』などの高付加価値商品の販売が好調で、日本、欧州、中国で堅調に推移しました。デジタルピアノは販売体制の強化により中国で伸長し、欧州でも最上位モデルの『CAシリーズ』や、『CNシリーズ』が堅調に推移しました。しかしながら、円高による為替影響や、第4四半期以降の新型コロナウイルス感染症拡大に伴い音楽教室や体育教室を休講としたことなどにより、売上高は 57,049百万円(前年同期比 2.6%減)となり、営業利益 1,814百万円(前年同期比 29.6%減)となりました。 (素材加工事業) 素材加工事業は、半導体関連部品や自動車の内装部品の受注が減少したことなどにより、売上高は 9,646百万円(前年同期比 9.1%減)となり、営業利益 1,124百万円(前年同期比 0.6%減)となりました。 (その他) その他の事業は、医療機関向けIT機器の販売増加により、売上高は 4,605百万円(前年同期比 44.7%増)となり、営業利益 142百万円(前年同期比 134百万円増益)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は 1,572百万円(前年同期に得られた資金は 3,654百万円)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益 2,976百万円、減価償却費 1,587百万円、法人税等の支払額 1,257百万円などによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は 1,651百万円(前年同期に使用した資金は 846百万円)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出 1,105百万円、無形固定資産の取得による支出 207百万円などによるものであります。 (財務活動によるキャ