経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 · MD&A
3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(経営成績等の状況の概要) (1) 財政状態及び経営成績の状況当事業年度のエレクトロニクス業界の状況は、電子部品の出荷額については、海外経済の景気減速等の影響により、極めて低調な水準で推移しました。 このような環境のもとで、当社の売上高につきましては、販売重点製品である、車載用回路保護素子及びリチウムイオン電池向けの高電流ヒューズは順調に推移したものの、乗用車の世界生産の減少等により、自動車電装を始めとするカーエレクトロニクス向けのタンタルコンデンサの需要が低調に推移しました。 一方、当社株式は、2019年7月の月末時価総額が10億円未満となり、東京証券取引所の定める上場廃止基準に抵触しましたが、2019年11月に、一旦は月間平均時価総額及び月末時価総額が10億円以上となり、同上場廃止基準に該当しないこととなりました。しかしながら、2020年1月に、月末時価総額が再び10億円未満となりましたので、2020年4月に、東京証券取引所に対し事業計画改善書を提出しました。これにより、2020年10月末日までのいずれかの月において、月間平均時価総額及び月末時価総額が10億円以上となった時は、同上場廃止基準に該当しないこととなります。さらに、2020年4月の東京証券取引所からの通知により、上記の当社の上場廃止猶予期間が、2021 年6月末日まで延長されることとなりました。 当事業年度の当社の業績は、売上高につきましては、3,659百万円(前年同期比16.5%減少)となり、損益につきましては、採算重視の営業活動の実施及びコストダウンに努めた結果、営業利益25百万円(前年同期比71.9%減少)、経常利益21百万円(前年同期比60.0%減少)となりました。 また、コンデンサ取引に関する当局等の調査対応について、台湾の当局への抗告訴訟の判決の結果、既に納付済みの課徴金2,430万新台湾ドル(約87百万円)全額が返還されるものの、弁護士報酬等の発生により、特別損失として、独占禁止法等関連損失204百万円を計上した結果、当期純損失193百万円(前年同期比454百万円改善)となりました。 なお、「第2 事業の状況」に記載されている売上高、受注高等の金額には消費税等は含まれていません。 セグメント別の業績は次のとおりです。 ① タンタルコンデンサ事業 タンタルコンデンサ事業につきましては、自動車電装を始めとするカーエレクトロニクス向けのタンタルコンデンサの需要が低調に推移しました。この結果、タンタルコンデンサ事業の売上高は、2,852百万円(前年同期比22.1%減少)、セグメント利益は、218百万円(前年同期比45.0%減少)となりました。なお、総売上高に占める比率は77.9%(前年同期比5.6ポイント低下)となりました。 ② 回路保護素子事業 回路保護素子事業につきましては、車載用回路保護素子及びリチウムイオン電池向けの高電流ヒューズが順調に推移しました。この結果、回路保護素子事業の売上高は、631百万円(前年同期比10.0%増加)、セグメント利益は、186百万円(前年同期比106.9%増加)となりました。なお、総売上高に占める比率は17.3%(前年同期比4.2ポイント上昇)となりました。 ③ その他 その他の売上高は、175百万円(前年同期比18.0%増加)、セグメント利益は、△0百万円(前年同期比22百万円改善)となりました。なお、総売上高に占める比率は4.8%(前年同期比1.4ポイント上昇)となりました。 (2) キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物は、前事業年度末に比べ、10百万円減少し、295百万円となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローは、主に、独占禁止法等関連損失による支払額の発生により、440百万円の支出(前事業年度末比91百万円減)となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、主に、定期預金の払戻による収入の増加により、114百万円の収入(前事業年度末比257百万円増)となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、主に、短期借入金及び長期借入金の増加により、315百万円の収入(前事業年度末比91百万円減)となりました。 (生産、受注及び販売の状況) (1) 生産実績当事業年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称生産高(千円)前年同期比(%)タンタルコンデンサ事業2,747,842△24.9回路保護素子事業802,38430.5その他199,78836.1合計3,750,016△15.2 (注) 金額は、販売価格によっています。 (2) 受注実績当事業年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)タンタルコンデンサ事業2,834,195△18.37419,117△4.1回路保護素子事業617,0697.4960,569△19.0その他238,14162.7187,230256.3合計3,689,406△12.0566,9175.7 (3) 販売実績当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)タンタルコンデンサ事業2,852,305△22.1回路保護素子事業631,30610.0その他175,39418.0合計3,659,006△16.5 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合相手先前事業年度当事業年度金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)㈱デンソー(グループ会社