経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 · MD&A
3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の概況及び分析① 当事業年度の経営成績の概況及び分析当事業年度におけるわが国経済は、企業による設備投資や雇用環境の改善が続く一方、中東情勢の緊迫化や、大国間の貿易摩擦による企業活動への影響が表面化するなど、先行きの不透明感が強まっていた中、新型コロナウイルス感染症の世界的流行拡大が重なったことによって、さらに不確実な状況となって参りました。また、当業界におきましては、業績に与える影響が大きい持家着工戸数が、消費税増税前の需要拡大によって、当第2四半期累計期間(4月~9月)までは前年を上回る状況にありましたが、直近では一転して反動減となり、非常事態宣言等で経済活動に一定の制限がかかることも予想される中、今後の動向に注意する必要があります。このような経営環境のもと、当社は、2019年8月~10月の豪雨・台風被害によって発生した住宅の補修需要にきめ細かい営業・出荷対応を行いました。また、災害に強い当社主力製品「地震・台風・大雨に強い防災瓦 スーパートライ110シリーズ」が第6回ジャパン・レジリエンスアワード(強靭化大賞)最優秀賞を受賞するなどPR活動を強化した結果、売上高につきしましては、前年同期比ほぼ横ばいの8,301百万円となりました。一方で、損益面につきましては、国際的な原油価格の低下や、継続したコスト削減により、当事業年度における売上原価率は前年同期比1.8ポイント減の71.9%となり、売上総利益は前年同期比6.9%増の2,332百万円となりました。また、販売費及び一般管理費につきましては、広告宣伝費の見直しや、製品運搬用のパレットの回収や補修を強化するなどの自助努力によって、前年同期比0.4%減の1,894百万円となりました。なお、新事業である陶板事業においては、2020年5月11日より、①室内照明でも光触媒による抗菌性を有し、②暗所では銀成分の抗菌性が期待される、高機能製品「陶板壁材「スーパートライ Wall」抗菌性光触媒シリーズ」をラインナップに追加するなど、引き続き積極的な研究開発活動を推進いたしました。以上により、当事業年度の業績は、売上高8,301百万円(前年同期比ほぼ横ばい)、営業利益438百万円(前年同期比56.9%増)、経常利益449百万円(前年同期比50.2%増)、当期純利益298百万円(前年同期比163.0%増)の増収増益となりました。なお、前事業年度に、稼働率の低下しておりますJ形瓦生産設備の稼働体制についての方針を決定したことにより、該当する生産設備(衣浦工場第1ライン)の減損損失83百万円を特別損失に計上しております。 ② 当事業年度の財政状態の概況及び分析当事業年度末の資産につきましては、現金及び預金の減少209百万円(前年同期比11.5%減)、売掛金の減少147百万円(前年同期比14.3%減)等により15,816百万円(前年同期比3.4%減)となりました。負債につきましては、短期借入金(1年内返済予定長期借入金含む)の減少425百万円(前年同期比18.7%減)、長期借入金の減少50百万円(前年同期比100.0%減)等により4,451百万円(前年同期比13.1%減)となりました。純資産につきましては、その他有価証券評価差額金の減少70百万円(前年同期比33.0%減)等により11,365百万円(前年同期比1.0%増)となりました。 ③ 当事業年度のキャッシュ・フローの概況及び分析当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べて209百万円減少し、1,592百万円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果、得られた資金は、426百万円となりました(前年同期間に比べ170百万円減少)。営業活動による資金の増加要因としては、主に税引前当期純利益449百万円、売上債権の減少額309百万円等によるものです。一方、資金の減少要因としては、主にたな卸資産の増加額187百万円、仕入債務の減少額190百万円等によるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果、使用した資金は、45百万円となりました(前年同期間に比べ19百万円増加)。投資活動による資金の増加要因としては、主に貸付金の回収による収入24百万円等によるものです。一方、資金の減少要因としては、固定資産の取得による支出70百万円によるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果、使用した資金は、590百万円となりました(前年同期間に比べ14百万円増加)。財務活動による資金の減少要因としては、主に短期借入金の減少額100百万円、長期借入金の返済による支出375百万円及び配当金の支払額115百万円等によるものです。(2) 生産、受注及び販売の実績① 生産実績 当事業年度の生産実績を品目別に示すと、次のとおりであります。品目別金額(千円)前年同期比(%)J形瓦2,047,010108.5F形瓦5,374,636110.1M形瓦476,47596.7合計7,898,122108.7 (注)1.金額は平均売価によっております。2.上記金額には、消費税等は含まれておりません。② 仕入実績 当事業年度の製品の仕入実績及び商品の仕入実績を品目別に示すと、次のとおりであります。品目別金額(千円)前年同期比(%)製品J形瓦78,921108.0F形瓦226,932110.9M形瓦28,92990.3小計334,784108.1商品その他367,32192.4合計702,10699.3 (注)1.金額は仕入価