経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 · MD&A
3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社および連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。①財政状態及び経営成績の状況 当社グループは、低分子医薬、がんペプチドワクチン、抗体医薬等の創薬研究を進展させるとともに、後期臨床開発を目指したがん幹細胞維持に重要な分子であるMELKを標的としたOTS167の米国での臨床試験実施、がん治療用抗体医薬OTSA101の日本国内での臨床試験を開始する等、当社グループ独自で実施している臨床開発の推進に加え、提携先製薬企業との戦略的対話をより促進し、提携先が実施する臨床開発の側面支援、後方支援を強力に推し進めて参りました。さらにはがんプレシジョン医療関連事業として、がん細胞の詳細な遺伝子解析サービス(全エクソームシーケンス解析、RNAシーケンス解析、ネオアンチゲン解析等)、血中のがん細胞を早期検出するためのリキッドバイオプシーといったがん遺伝子の大規模解析検査及びTCR/BCRレパトア解析、免疫反応解析等の解析サービスの共同研究及び事業化を進めて参りました。また、ネオアンチゲン樹状細胞療法及びTCR遺伝子導入T細胞療法等の新しい個別化がん免疫療法の研究も行っております。 これらの結果、当連結会計年度の総資産は、5,088百万円(前連結会計年度末比279百万円減少)となりました。内訳としては、流動資産は4,878百万円(同 177百万円減少)、これは現金及び預金が143百万円減少したことが主な要因となっております。固定資産は210百万円(同 101百万円減少)となりました。これは建物が30百万円、工具器具及び備品が55百万円、それぞれ減少したことが主な要因となっております。 負債の合計は359百万円(前連結会計年度末比137百万円減少)となりました。流動負債は242百万円(同 124百万円減少)となりました。これは、未払金が94百万円、未払法人税等が31百万円、それぞれ減少したことが主な要因となっております。固定負債は116百万円(同 12百万円減少)となりました。 純資産は、4,728百万円(前連結会計年度末比141百万円減少)となりました。これは、資本金が1,092百万円、資本準備金が1,092百万円増加した一方、利益剰余金が2,238百万円減少したことが主な要因となっております。 当連結会計年度における連結事業収益につきましては、提携先製薬企業からのマイルストーンの受領や受託検査サービスによる収入等の受領により、316百万円(前期比35百万円の増加)となりました。 また、医薬品候補物質の基礎研究、創薬研究の継続的な実施による研究開発費用の計上に加え、低分子医薬、がんペプチドワクチン、抗体医薬の3つの領域についての臨床開発進展による費用計上、がんプレシジョン医療関連事業に関する研究開発費用の計上を主な要因として、連結営業損失は2,189百万円(前期は2,953百万円の損失)、連結経常損失は2,197百万円(前期は2,959百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失は2,238百万円(前期は2,934百万円の損失)となりました。 セグメント別経営成績は、次のとおりであります。a. 「医薬品の研究及び開発」並びにこれらに関連する事業 提携先製薬企業からのマイルストーンの受領や複数の契約一時金等の受領により、事業収益は114百万円(前期比90百万円の減少)となりました。また、医薬品候補物質の基礎研究、創薬研究の継続的な実施による研究開発費用の計上に加え、低分子医薬、がんペプチドワクチン、抗体医薬の3つの領域についての臨床開発進展による研究開発費用の計上を主な要因として、営業損失は1,451百万円(前期は1,786百万円の損失)となりました。 なお、研究開発の状況の詳細につきましては、「第2 事業の状況 5研究開発活動 (2)研究開発活動 (a)「医薬品の研究及び開発」並びにこれらに関連する事業」をご覧ください。b. がんプレシジョン医療関連事業 受託検査サービスによる収入等の受領により、事業収益は210百万円(前期比134百万円の増加)となりました。また、遺伝子解析サービス(全エクソームシーケンス解析、RNAシーケンス解析、ネオアンチゲン解析等)、リキッドバイオプシー、TCR/BCRレパトア解析、免疫反応解析等に関する研究開発費用の計上を主な要因として、営業損失は393百万円(前期は824百万円の損失)となりました。 なお、研究開発の状況の詳細につきましては、「第2 事業の状況 5研究開発活動 (2)研究開発活動 (b)がんプレシジョン医療関連事業」をご覧ください。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、4,713百万円(前連結会計年度比143百万円減少)となりました。 当連結会計年度のキャッシュ・フローの概況は以下のとおりです。(営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、2,275百万円の資金の減少(前連結会計年度末は2,373百万円の減少)となりました。これは、税金等調整前当期純損失2,236百万円を計上したことが主な要因となっております。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、30百万円の資金の減少(同74百万円の減少)となりました。これは、主として有形固定資産の取得による支出131百万円、有形固定資産の売却による収入102百万円によるも