経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 · MD&A
3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、政府の経済対策や日銀の金融政策の効果等により、企業収益や雇用・所得環境に改善傾向が続き、景気は緩やかな回復基調にありますが、海外経済の不確実性や金融資本市場の変動による影響が懸念され、不透明な状況が続きました。 当社の経営環境はクラウドファンディング市場、新製品販売におけるEコマース市場、新サービスにおける予約販売Eコマース市場等の複数の市場の影響を受けており、新製品が最初に最も多く売り出されるEコマース市場は高い成長ポテンシャルがあると考えております。 このような環境の中、当社は、購入型クラウドファンディングサービスである「Makuake」の展開を続け、プロジェクト実行者において「Makuake」でプロジェクトを掲載することが資金調達の目的ではなく、マーケティング(新製品発売前の顧客ニーズ・評価等の調査、ブランディング等)やPR活動への活用に変化している一方、プロジェクト支援者においてはまだ世にない新しいものが最初に見つかる場所として認識され、会員が継続的に増加するとともに、繰り返し「Makuake」のプロジェクトを支援することが多く、リピート決済の割合が継続的に増加しロイヤリティーの高いユーザー基盤が積みあがっており、プロジェクト当たりの決済金額の規模拡大が続いております。当事業年度におきましては、上半期に「Makuake」サービスにおけるトラブル(プロジェクト支援者の特定のリターン商品に対するクレーム発生やプロジェクト実行者の経営悪化によるプロジェクト頓挫)が発生し、これら事象に対する再発防止体制の強化(プロジェクト支援者に対するサイト上のリスク説明拡充を含めたクラウドファンディングにかかる理解度向上の推進、プロジェクト審査体制の一層の強化、トラブル発生時におけるプロジェクト支援者の権利保護策の構築等)を推進し、守りの体制強化に注力しました。また、トラブル発生による収益への影響を回避する策として加入保険の活用等による返金措置を行う仕組みも構築いたしました。一方では、ユーザーのニーズに合った「Makuake」プロジェクトを提案する広告運用等を駆使し、新規会員の獲得やリピートユーザーの囲い込みを進めながら、強化した審査体制のオペレーションの効率化に注力いたしました。 下半期においては、上半期の取り組みの結果、掲載プロジェクト数が増加したことでマーケットフィットがさらに進み、プロジェクト支援者が増加、リピート決済率の増加につながりました。 これらの結果、上半期の事象に起因して当第2四半期には売上高及び利益ともに一時的な落ち込みが生じましたが、第3四半期には回復基調に転じ、第4四半期は大幅に決済金額を伸ばし、当事業年度の売上高は1,344,217千円(前年同期比40.3%増)、営業利益は124,903千円(同19.1%減)、経常利益は127,312千円(同18.5%減)、当期純利益は89,014千円(同21.1%減)となりました。 また、当社はクラウドファンディング事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。 当事業年度末の総資産は、前事業年度末と比べ441,914千円増加し、1,399,039千円となりました。 流動資産は242,508千円増加し、1,078,746千円となりました。主たる要因は、現金及び預金が184,691千円増加したことによるものであります。 固定資産は199,406千円増加し、320,292千円となりました。主たる要因は、無形固定資産が158,498千円、有形固定資産が41,826千円増加したことによるものであります。当事業年度末の負債は、前事業年度末に比べ352,899千円増加し、1,113,769千円となりました。 流動負債は374,503千円増加し、1,098,511千円となりました。主たる要因は、預り金が293,393千円増加したことによるものであります。 固定負債は21,603千円減少し、15,257千円となりました。主たる要因は、長期借入金が27,500千円減少したことによるものであります。 当事業年度末の純資産は、前事業年度末に比べ89,014千円増加し、285,270千円となりました。これは、当期純利益の計上に伴う利益剰余金の増加によるものです。 また、当社はクラウドファンディング事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の期末残高は879,340千円となり、前期と比べ184,691千円の増加となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、増加した資金は388,352千円(前年同期は増加した資金323,176千円)となりました。これは主に、税引前当期純利益127,312千円、預り金の増加額293,393千円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、減少した資金は223,661千円(前年同期は減少した資金91,958千円)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出56,449千円、無形固定資産の取得による支出167,211千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、増加した資