経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 · MD&A
3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況当事業年度におけるわが国経済は、消費増税による個人消費の落ち込みが影響し、依然として先行きに対する不透明感が続いております。さらに2020年に入り、新型コロナウイルス感染症の影響により、個人消費に関連する業種の景況感が大きく落ち込むなど、国内景気は過去最大の下落を見せております。一方、当社を取り巻くビジネス環境としては、社会のインフラとして必要不可欠なICT分野の技術革新の中、モバイル端末上の市場に向けたコンテンツサービスが活況をみせており、中でも消費者向けのゲームはスマートフォン・タブレット向けのアプリケーション市場を牽引する存在となっております(令和元年版情報通信白書)。このような環境の下、当社は、引き続きスマートフォン向けコンテンツビジネスのさらなる成長およびシェアの拡大を図るべく、既存事業の維持と、アライアンスを中心に新規事業の展開を進めてまいりました。売上高に関しては、本事業年度は主力事業であるバーチャルホール「グリパチ」が一旦成長停滞期に入り、一方新規事業は立ち上げの準備期間であったことから、売上高は前年を下回る結果となりました。利益面では、売上原価抑制、徹底したコスト削減により、営業利益、経常利益を計上しておりますが、最終損益では一部事業の減損等の影響から、黒字を達成するには至りませんでした。以上の結果、当事業年度の売上高は1,171,372千円(前期比13.9%減)、営業利益19,961千円(前期比49.0%減)、経常利益17,693千円(前期比52.9%減)、当期純損失54,755千円(前期は当期純利益20,397千円)となりました。 なお、当社はモバイル事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりませんが、事業におけるサービス分野別の主な取り組みは、以下のとおりであります。 a. ソーシャルゲームについては、主力サービスのバーチャルホール「グリパチ」の成長停滞が響き、想定した売上を達成するには至りませんでした。また、新規タイトルとして期中にリリースした「ファンタジーファーム」については、想定した売上に満たず、早期にサービスを終了し、リソースをその他タイトルに振り分けております。その他のソーシャルゲームについては順調に推移いたしました。以上の結果、ソーシャルゲーム全体の売上は対前期比19.2%の減少となりました。 b. 従量制アプリについては、新タイトルのリリースが実機の状況に左右され、年間の配信本数が2本にとどまりました。第3四半期以降は有力タイトルをリリースするなど堅調に推移しましたが、売上計画を達成するには至りませんでした。以上の結果、従量制アプリは対前期比4.4%の減少となりました。 c. 受託開発および運営業務に関しては、ストック型案件が堅調だったのに対し、フロー型案件が想定を下回り、売上高は対前期比3.4%の減少となりました。 d. その他新規アプリ事業につきましては、第4四半期に株式会社WEAREとの共同プロジェクト第一弾、「ボイメン 祭nine. BMK 〜Secret Message〜」をリリースいたしました。また、ゲームパブリッシング事業では、韓国KRAFTON社と提携し、新作ゲーム「ビッグバッドモンスターズ」日本版独占配信を決定、当期末に事前登録を開始しております。また、既に中国、台湾、香港等で先行リリースされ、グリー株式会社より日本国内版をリリースする予定となっている大人気アニメ「ワンパンマン」のスマートフォンゲーム「ONE PUNCH MAN 一撃マジファイト」については、当社が日本配信版の企画・開発・運営に参画しておりますが、当期は関係各社と連携しながらリリースに向けた準備を進行いたしました。 ② キャッシュ・フローの状況当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ279,138千円減少し、352,945千円(対前年同期比44.2%減)となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果使用した資金は72,493千円(前年同期は60,192千円の獲得)となりました。これは主に、減価償却費20,308千円、減損損失21,189千円、貸倒引当金の増加39,000千円、売上債権の減少21,554千円による資金増加と、税引前当期純損失42,609千円、仕入債務の減少20,519千円、その他流動資産の増加23,500千円、前払費用の増加22,279千円、長期前払費用の増加53,145千円、その他流動負債の減少9,439千円の資金減少によるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は225,607千円(前年同期は94,786千円の使用)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出97,607千円、関係会社株式の取得による支出70,200千円、関係会社社債の取得による支出59,800千円の資金減少によるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果獲得した資金は18,962千円(前年同期は31,598千円の使用)となりました。これは主に、短期借入による収入50,000千円、長期借入による収入100,000千円の資金増加と、短期借入金の返済による支出50,000千円、長期借入金の返済による支出80,984千円の資金減少による