経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 · MD&A
3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」)の状況の概要は次のとおりであります。なお、以下の経営成績等は、IFRSに準拠した連結財務諸表に基づいて記載しております。 ① 財政状態及び経営成績の状況当期の経済情勢を概観しますと、世界経済は、米中貿易摩擦による中国経済の減速や地政学的リスクによる先行き不透明感はあるものの、全体では底堅く推移してまいりました。しかしながら、期末にかけて新型コロナウイルス感染症流行拡大の影響から、景気が急激に落ち込みました。また、日本経済は、消費税率引上げや自然災害に伴う個人消費の冷え込みなどもあり、下期にかけて景気は悪化しました。このような情勢のなかで、当社グループは、品質優先を基本に、お客様の信頼におこたえしますとともに、各市場の動きに的確に対応してまいりました。 当連結会計年度の売上高につきましては、前連結会計年度を436億円(2%)下回る2兆1,713億円となりました。 利益につきましては、営業面の努力、グループあげての原価改善活動の推進などがありましたものの、新型コロナウイルス感染症、台風19号、為替変動などの影響により、営業利益は前連結会計年度を64億円(5%)下回る1,282億円、税引前利益は前連結会計年度を60億円(3%)下回る1,962億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は前連結会計年度を69億円(4%)下回る1,458億円となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 (自動車)自動車におきましては、市場は日本では前期並みとなったものの、その他の地域では縮小しました。こうしたなかで、当セグメントの売上高は前連結会計年度を31億円(1%)上回る6,138億円となりました。営業利益は前連結会計年度を104億円(153%)上回る172億円となりました。このうち車両につきましては、2018年11月に生産を開始した新型RAV4が増加したことにより、売上高は前連結会計年度を75億円(9%)上回る899億円となりました。エンジンにつきましては、新型のA25A型およびM20A型ガソリンエンジンが増加したことにより、売上高は前連結会計年度を140億円(13%)上回る1,224億円となりました。カーエアコン用コンプレッサーにつきましては、日本では増加したものの、北米や欧州などで減少したことにより、売上高は前連結会計年度を181億円(5%)下回る3,281億円となりました。電子機器・鋳造品ほかにつきましては、鋳造品は減少したものの、電子機器が増加したことにより、売上高は前連結会計年度並みの732億円となりました。 (産業車両)産業車両におきましては、市場は北米では前期並みとなったものの、欧州などで縮小しました。そのなかで、主力のフォークリフトトラックが減少したことや、為替変動による影響もあり、売上高は前連結会計年度を303億円(2%)下回る1兆4,363億円となりました。営業利益は前連結会計年度を124億円(11%)下回る1,022億円となりました。 (繊維機械)繊維機械におきましては、市場は主力の中国を含むアジアで停滞しました。こうしたなかで、織機や繊維品質検査機器が減少したことにより、売上高は前連結会計年度を146億円(19%)下回る617億円となりました。営業利益は前連結会計年度を44億円(60%)下回る29億円となりました。 資産につきましては、投資有価証券の評価額が減少したものの、現金及び現金同等物や有形固定資産が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ185億円増加し、5兆2,796億円となりました。負債につきましては、主に社債及び借入金が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ599億円増加し、2兆7,591億円となりました。資本につきましては、前連結会計年度末に比べ414億円減少し、2兆5,205億円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況営業活動によるキャッシュ・フローは、主に税引前利益を1,962億円計上したことにより、3,131億円の資金の増加となりました。前連結会計年度の2,703億円の増加に比べ、428億円の増加となりました。また、投資活動によるキャッシュ・フローは、預金引出による収入が5,947億円あったものの、預金預入により5,476億円を支出したことや、有形固定資産の取得により2,160億円を支出したことで、1,825億円の資金が減少しました。前連結会計年度の3,950億円の減少に比べ、2,125億円の支出の減少となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入が1,831億円あったものの、長期借入金の返済により1,229億円を支出したことや、社債の償還により938億円を支出したことで、70億円の資金の減少(前連結会計年度は404億円の資金の増加)となりました。これらの増減に加え、換算差額、期首残高を合わせますと、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は3,581億円となり、前連結会計年度末に比べ1,190億円(50%)の増加となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績ⅰ) 生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。 セグメントの名称生産高(百万円)前期比(%)自動車615,2150.9産業車両1,433,701△3.4繊維機械61,883△19.0その他58,829△4.1合計2,169,629△2.8 (注) 金額は販売価格によっており、セグメント間の取引につきましては相殺消去しております。 ⅱ)