経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 · MD&A
3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は、以下のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度における我が国経済は、企業業績や雇用情勢の改善が続き、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。当社を取り巻く音楽市場の事業環境は、一般社団法人日本レコード協会の調べによりますと、音楽ソフト(音楽ビデオ含む)の生産金額が前年比95%(2019年1月~12月)と減少し、また、有料音楽配信売上実績では、前年比110%と6年連続の増加(2019年1月~12月)となりました。このような情勢において、当社グループは、「権利者に選ばれ、利用者から支持される著作権管理事業者となる。」という経営理念の下、営業活動の強化による新規取引先の獲得、既存取引先における取引範囲拡大による取引金額の増加、著作権等管理事業のシステム化促進による業務の効率化・安定化に取り組んでまいりました。また、当社が展開する「著作権管理業務」「デジタルコンテンツディストリビューション業務」「キャスティング事業」の各部門間での情報共有・営業連携を加速させ、経営統合のシナジー効果を発揮することにより、持続的な成長を目指してまいりました。加えて、皆様方のご支援により、2020年3月30日に東京証券取引所マザーズ市場に上場いたしました。なお、昨今の新型コロナウイルス感染症拡大による、当期の業績への大きな影響はありません。その結果、取扱高は9,479,066千円(前年同期比127.4%)と過去最高を記録し、売上高は4,345,481千円(前年同期比134.1%)、営業利益は305,665千円(前年同期比167.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益は191,488千円(前年同期比147.8%)と大幅な増収増益となりました。 セグメント別の実績は以下の通りであります。 a. 著作権等管理事業当連結会計年度において、当社は45権利者との管理委託契約を締結いたしました。また、既存権利者からの作品登録も順調に進み、録音権徴収額は前年度比103.1%となりました。インタラクティブ配信徴収額は、サブスクリプション型配信サービスの拡大や動画投稿サービスにおける作品特定精度の向上等が寄与し前年度比153.8%、放送・有線放送徴収額は、作品の増加とレギュラー番組での利用作品の獲得が奏功し前年度比138.5%、出版権徴収額は、映画関連のヒット作品や他管理事業者からの管理移管作品の影響により前年度比174.9%の大幅増収となりました。その結果、著作権徴収額全体で前年度比124.7%の過去最高徴収額を記録し、8期連続の増収となりました。 また、42権利者においては、他管理事業者からの過去作品9,399作品(うち、新規移管による純増4,013作品、委託範囲拡大5,386作品)の移管を実施いたしました。これらの作品は、2020年4月より新たに当社で管理する、または、管理範囲を拡大するものであり、2021年3月期業績のプラス要因となることが見込まれます。 2020年3月期管理作品数(曲)167,538期中新規作品数(曲)35,241 デジタルコンテンツディストリビューション業務につきましては、取扱原盤の増加に加え、音楽配信サービス事業者と連携したプロモーション施策の実施や、ストリーミング市場の伸長、動画投稿サービスにおける収益化業務の促進などが奏功し、原盤配信売上高は前年度比153.2%の大幅増収となりました。 2020年3月期取扱原盤数626,459期中新規原盤数121,520 これらの結果、売上高は3,782,230千円(前年同期比145.5%)、セグメント利益は688,561千円(前年同期比 136.2%)となりました。 b. キャスティング事業主軸であるライブビューイング事業において、大型コンテンツの集客が好調であり、また、新規コンテンツの獲得も進んだものの、コーディネート事業における取引先サービス内容の見直しによる案件数の減少が影響し、売上高は459,947千円(前年同期比94.3%)、セグメント利益は36,683千円(前年同期比51.2%)となりました。 財政状態は、次のとおりであります。 (資産)当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末と比べ1,111,044千円増加し、4,246,891千円となりました。これは主に、現金及び預金の増加1,281,858千円、受取手形及び売掛金の減少265,354千円、前渡金の減少21,632千円によるものであります。現金及び預金の増加は、著作権等管理業務における過去最高徴収額の更新による増収及びデジタルコンテンツディストリビューション業務の売上好調による増収、東京証券取引所マザーズ市場への上場に伴う資金調達によるものであります。 (負債)当連結会計年度末における総負債は、前連結会計年度末と比べ333,854千円増加し、2,126,069千円となりました。これは主に未払金の増加302,572千円、未払法人税等の増加71,513千円、支払手形及び買掛金の減少60,102千円によるものであります。未払金の増加は、著作権等管理業務における著作権徴収額の増加に対応し、権利者への分配額が増加したことによるものであります。 (純資産)当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末と比べ777,189千円増加し、2,120,821千円となりました。これは主に、資本金の増加293,250千円、資本剰余金の増加293,250千円、利益剰余金の増加197,504千円と