経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 · MD&A
3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。① 経営成績の状況当連結会計年度における我が国経済は、米中貿易摩擦が激しさを増す中、海外経済の減速に伴う輸出の鈍化や世界的なIT需要の回復の遅れに加え、消費増税や台風の影響などもあり弱含みの展開となりました。さらに年明け以降は新型コロナウイルス感染症の拡大により、中国に絡むサプライチェーンに支障が出始め、その後我が国や欧米各国にも感染が拡大し、世界中で生産活動や消費活動が滞る状況となりました。当社グループ製品の主要需要先の状況といたしましては、自動車関連は消費増税前の駆け込み需要もあってか秋口までは順調に見えたものの、最終的には3年ぶりに国内の新車販売台数が暦年ベースで前年を下回ったほか、世界最大の市場である中国の新車販売も減少したことから、特に中国向けの部品供給を行うメーカーへの影響がみられました。また電子部品・デバイス関連では、スマートフォンの出荷が引き続き減少傾向となる中でも、搭載されるカメラの数が増えるなどプラス面もありましたが、全体としては弱い動きとなりました。年明け後は、新型コロナウイルス感染症による経済活動への影響が深刻となり、様々な生産現場において、サプライチェーン寸断による生産の停滞から需要の喪失による生産抑制へとさらに厳しい状況となりました。これにより工具需要は減少しましたが、年度末にかけては流通における拠点の分散化等による在庫需要も一部でみられました。このような環境の中、当社グループでは、「INTERMOLD(東京及び名古屋)」や「機械要素技術展(名古屋)」、ドイツで開催された「EMO」等の国内外の展示会に出展したほか、業界では例を見ない工具メーカー単独主催の展示会「NS TOOLプライベートショー2020 精密・微細加工技術展」をパシフィコ横浜にて開催し、工作機械メーカー様やツーリング等の周辺機器メーカー様の出展に加え、当社のユーザー様にもワークサンプルを展示していただき、精密・微細加工に関する様々な情報を発信いたしました。本展示会では既に精密・微細加工に取り組まれている方々に加え、取り組みを検討されている方々にもご来場いただくことが出来、ご来場者様、出展者様双方より大変ご好評をいただいたほか、多数の業界紙や新聞等でも詳細に紹介されました。製品面では、昨年より販売を開始した銅電極加工用ロングネックエンドミルのボールタイプ、スクエアタイプにラジアスタイプの「DHR237R」を追加し、銅電極加工用エンドミルシリーズとして2019年「超モノづくり部品大賞」奨励賞を受賞したほか、ステンレスの高能率加工を実現した「MSUSZ440」及びそのロングネックタイプ「MSUSZ440-LN」を発売する等ラインアップの充実にも努めました。また、開発環境の充実と東日本大震災の経験を踏まえて震災時の安全性・事業継続性の向上を図るため、複数の免震装置と“微振動対策ダンパー”を組み合わせたオリジナルの“オールラウンド免震”を採用する新開発センターの稼働を開始いたしました。これらの結果、当連結会計年度における売上高は9,531百万円(前期比9.0%減)、営業利益は2,219百万円(同22.9%減)、経常利益は2,231百万円(同22.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,545百万円(同21.6%減)となりました。製品区分別の売上高では、「エンドミル(6mm以下)」が7,310百万円(前期比6.7%減)、「エンドミル(6mm超)」が945百万円(同18.0%減)、「エンドミル(その他)」が614百万円(同11.9%減)、「その他」が660百万円(同16.8%減)となりました。(注)報告セグメントが1つでありますので、製品区分別に記載しております。なお「その他」の事業セグメントは、製品区分別の「その他」に含めております。 ② 財政状態の状況連結会計年度における財政状態は、資産合計が16,017百万円(前期末比636百万円増)、負債合計が1,519百万円(同399百万円減)、純資産合計が14,498百万円(同1,036百万円増)となりました。各資産・負債の増減要因は以下のとおりであります。<流動資産>当連結会計年度末における流動資産の残高は9,555百万円で、前期比376百万円、3.8%の減少となりました。これは主に、設備投資に伴う現金及び預金の減少によるものであります。<固定資産>当連結会計年度末における固定資産の残高は6,462百万円で、前期比1,012百万円、18.6%の増加となりました。これは主に、開発環境の充実と更なる生産技術の向上を図るために建設した新開発センターの竣工に伴う建物及び構築物の増加等によるものであります。<資産合計>上記の流動資産、固定資産の増加により資産合計は前期に比べ636百万円、4.1%増加し16,017百万円となりました。<負債合計>当連結会計年度末における負債の残高は、1,519百万円と前期に比べ399百万円、20.8%の減少となりました。これは主に、買掛金及び未払法人税等の減少等によるものであります。<純資産合計>当連結会計年度末における純資産の残高は14,498百万円と前期に比べ1,036百万円、7.7%の増加となりました。これは親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加等によるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。連結ベースでの現金及